相国寺に着いた頃に雨もようだった空は、2時からの時代祭がはじまる頃には晴れわたった。
平安神宮の大鳥居をはいった参道の両側に紅白の幕がはってある。このなかが有料の観覧席で、椅子席が3列ならんでいる。観覧席は2050円。そこ以外の場所で立ち見するぶんには無料で、木陰にぎっしりひとがいた。
今回の京都旅行は、Fさんがすべて手配してくれた。観覧席も予約してあり、東側の最前列で観ることができた。この観覧席、西側は木陰になっているが、東側は西日をうけてまぶしい、暑い。予約は席の指定はできないそうだ。できれば西側木陰がよかったけれど、最前列なのは幸運だった。
帽子必携、とFさんからメールがあったので、11年前の11月はじめの京都御所での暑さとまぶしさを思いだし、メラニンサングラスを持っていった。観覧席予約にはパンフレットがついていたので、それを扇代わりに陽射しをさえぎる。サングラスは持っていってよかった。目がらくだった。
花笠踊りみたいなのが終わり、
さあ、いよいよ時代装束をつけ馬に乗ったひとがやってくる。
ところが、このふた組、家で写真を見て気がついたんだけれど、京都府警察なんでした。
だから乗馬用の長靴なのね。
このふた組だけが、手綱をじぶんで操作していた。つまり、馬を引くひとがいなかった。
なにか事件が起きたら、そのまま馬で駆けつけるんでしょうか。踵をおろした鐙のはきかたで、乗馬ができるひとだとわかった。舗装道路では、蹄の音がよくひびく。
前列の幕には「1300年に向けて・いつも新しい古都」とあり、後列には「11月1日古典の日」とある。
市民の祭ということで、役人が名誉奉行を勤めている、とのこと。これは市会副議長。
そして時代祭の旗が登場。
時代祭は、平安神宮が創建された明治28年(1895年)にはじまった。
「祭神である桓武天皇と孝明天皇の二柱の御霊が、住まいであった御所から街の繁栄を見ながら行列のお供を従えて神宮へ行く」形となった。10月22日は、平安遷都の日。
「明治維新時代」
《維新勤王隊列》 御使番。
陣笠の黒毛と馬の尻尾が相似形。
それにしても、鹿毛馬に飾りの朱や橙の色がうつくしい。
楽隊。
各時代の衣装や祭具は厳密な時代考証をもとに作られているとのこと。近くで見ると、鉄砲の重さまでわかるような・・・。
(つづく)
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