『あきらめたから、生きられた』 サイン本

前回の記事、『37日間漂流船長』の感想を書こうとしていたとき、この本が『あきらめたから、生きられた 太平洋37日間漂流船長はなぜ生還できたのか』(武智三繁・著)を加筆修正、改題したものだと記されているのに気がつきました。

あれ? 『37日間・・・』は、石川氏が、武智氏をインビューして書かれたもの、とあったけど、武智氏ご自身も書かれたのかしら、と思い、『あきめたから・・・』のほうも取り寄せてみました。

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左:幻冬舎文庫(2010年10月10日刊)   右:小学館(2001年12月20日刊)

『あきめたから・・・』の奥付には、著者が武智氏で、構成・文が石川氏となっていました。
奥付に気づかず『あきめたから・・・』を読まれたかたは、「武智が」というように客観化されて書かれている文章をふしぎに思ったかもしれませんね。

小学館2012年刊の石川氏の著書『三つ星レストランの作り方』の作者紹介には、『あきめたから・・・』が石川氏の著書とされています。

前置きがながくなりました。本題です。
『あきらめたから・・・』はアマゾンの中古で買いました。(中古しかなかったので)
1円+送料が最安値。けれど、書きこみがしてあるとのことで、人の書きこみに興味がないことはないけれど、やはりすこしでもきれいなほうがいいと思って、たどっていったら、99円+送料で、サインあり、とあったのですね。それで、このサイン本を買いました。

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わあ、達筆! と、思わず声をあげました。
写真の撮りかたが悪くて、あまりわからないかもしれませんが、実際のサインを目の当たりにすると、「気」のパワーに圧倒されます。まさに稀有な精神です。
(そのへんの神社のお札よりはるかに「気」がみなぎっています)

ところで、アマゾンの中古本は、発注の時点で本屋の名前はわかるけれど、その本屋がどこにあるか、まではわかりません。発送済みのメールがきて、はじめてその本屋の場所がわかるのです。
じつはこの本は、わたしの住所から、ほぼ2㎞離れた場所から送られてきました。わざわざメール便にしなくても、本屋さんが車で配達するなら数分ですむのですよ。いやいや、びっくりしました。こんな近くから送られてきたなんて。

サインには、□□様へとありますが、この□□さん、仮にKさんとします。Kさんは、むろんどこのKさんかわかりません。
貴重なサイン本をなぜ手放したのでしょう。

わたしの妄想癖が動きだしました。
わたしの古くからの知りあいで、20歳ほど歳上のKさん、という人がいます。おなじ漢字です。
Kさんは、今年の夏に脳の手術をしました。「シリアスな病気なの」とのことでした。脳腫瘍かなと思いましたが、お気の毒で、詳しいことを聞きませんでした。
Kさんは、その後元気になられたとのことです。
Kさんからの今年の年賀状では、「来年から年賀状は失礼します」とのことでした。その頃からすでに気になる症状があったのかもしれません。

さて、もし、このサイン本の持ち主がKさんだったら、と考えました。
Kさんには娘さんがひとりいて、結婚してハワイに住んでいます。その娘さんもけっこうなお歳になっているはずです。もう日本には戻らない、とKさんからうかがったことがあります。
だからKさんは、去年頃から身辺整理をはじめられたのだったかもしれません。そして、サイン本を娘に残すのではなく、整理された。
・・・ということは、じゅうぶんにありうることです。

いやいや、それが回りまわって、わたしの手元にくるなんて。
・・・と、妄想してしまいましたよ。

実際には、知人のKさんとは関係ないのでしょうけれど。

いま、Kさんの具合がどうなのか、心配です。
Kさんに2年くらい前にいわれました。
「わたしが死んだときは、あとで、死んだというはがきをだすから。それまで黙っているから。そんなふうに死んでいくから」

それで最近は、郵便受けにはがきがあると、緊張します。
そして思うのです。わたしも死ぬときは、だれにも知らせずにおこうと。ただひっそりと死んでいこうと。

あ、だれですか? わたしがそんなにカッコよく死ねるわけないっていうのは。


コメント

こもも会長

私も 誰にも知らせずに・・・という考えです。
癌で入院中も私は、誰にも病気のことを知らせませんでした。
私のお見舞いは、母だけでした。

きのうは久しぶりに乗馬をしてきました。
くるぶしが痛くなるのですが、乗り方がおかしいのですよね?????

風のミランダ

Re: タイトルなし
こもも会長さん、おはようございます。

シリアスな病気になってみないと、本当にはその心境はわからないのですが、静かにすごしたいな、親しい人に自分の姿を見せたくないな、と、今は思います。

乗馬で、外側のくるぶしが痛くなることはありましたよ。かかとをさげて、しかも爪先は内側に、という姿勢なので、足首がつったように痛むことがありました。たぶん、無理に力をいれてしまうのがいけないのでしょう。

対策として、ふだんから足首をぐるぐる回してやわらかくしておく、というのが考えられますが。

今は、足首が痛くなることはほとんどありません。以前、足首が痛い、たまらない、と思ったときで覚えているのは、1月の寒いときの騎乗でした。v-230

練習の過程で、どこかが痛くなるのはよくあることです。軽速足をはじめた頃は、手の力を使って立っていたので、腕がとても痛かったです。そのうち痛くなくなるので、大丈夫ですよ。
もっとも、わたしもいまだに痛くて悩む、ということはあるのですが。

風のミランダ

Re: タイトルなし
こもも会長さんへ。

1月の騎乗で足首が痛くなったときは、靴を新調したのも原因だったかもしれません。革が硬くて足になじんでいなかったのでした。

t.ishikawa

久しぶりに、武智さんの懐かしい字を拝見しました。鑑定団じゃないけど、間違いなく彼の字です。あの頃、あちこちで講演とかしていたから、そのときサインされたのでしょうか。なんか、ミランダさんの「妄想」が当たっているような気がします。ほんとに不思議なことはあるものですね。
 著者名については、お恥ずかしい限りですが、当時僕は雑誌のライターがメインだったので、著者名にはそれほどこだわりがなく、販売の方針だったかなんだかで、当時時の人になっていた武智さんの著作ということでいきましょうという話を、素直に受けてしまいました。その後、ご指摘の通り、読者に誤解を与えるかなあと、気にしていたのですが、文庫化にあたって、新しい出版社の編集者から、実際の著者名を出すべきだという指摘を受け、武智さんに了解してもらって、僕の名前を出したというわけです。著者としての責任感が欠如していました。ほんとにお恥ずかしい。

風のミランダ

Re: タイトルなし
t.ishikawaさん、こんばんは。

著者にかんしての複雑なご事情があったのだろうと推測し、ブログでこんなふうに紹介していいものかどうか迷いました。けれど、武智さんのすばらしいサインと、サイン本が届いたことについて載せたいという欲求がおさえられず、ご迷惑かもしれないと思いつつ載せてしまいました。事後承諾で本当に申し訳ありません。お許しください。

当時のご事情、お察しします。わたしのすくない経験から考えて、たぶんそういうことだろうと思いました。新人にとって、編集者の意向は絶対的なものがありましたから。

著者としての責任感の欠如というようには思いません。奥付にちゃんと書いてありますので。本を売りたい編集者の苦渋の選択というように感じました。

ところで、木村秋則さんのときもそうですが、武智さんについても、その当時、わたしは何も知りませんでした。知るべきときに知ってシンクロニシティが起こったようです。友人の写真展にあつまった人たちのうち、3人は木村さんについても知っていて、そのうちの2人は旬楽膳というオーガニック商品を揃えているスーパーで、木村さんのリンゴを買って食べたことがあるそうです。

最後にもう一度、ご了承をいただかずに載せてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
このサイン本についての記事、isikawaさんにエピソードをお伝えしたかった意味も大きかったため、目的をはたしたので、削除してもいいとも思っています。そのご意向でしたら、お申しつけください。

ところで、本の著者ご本人からコメントをいただいたことを、記事のなかで話題にしてもよろしいでしょうか。
匿名のお忍びでいらしているのかもしれないと思い、今のところそのことには触れていません。また、わたしのほうも現時点ではコメント欄は、読みたいかたがいれば、読んでいただいてかまわない、くらいのつもりでいます。
が、時間がたったときに、ご本人からコメントをいただいたことに触れたくなるときがくるかもしれません。こちらについても、ご意向をお聞かせくだされば幸いです。

t.ishikawa

そんな、何もお気にすることないです。事実は事実だし、少しも迷惑とは思っておりません。僕がコメントしたことも、ご自由にお書き下さい。

って、なんだかこのところ、コメント欄がメールのやりとりみたいになってますが、それもまた面白いですね^−^ ほんとに、時代はどんどん変わっていきます。

極度の筆無精(自分では職業病だと思ってます)で、手紙はほとんど書かないのですが、こういう形なら、なんのストレスも感じずに書けるというのも、考えたら不思議なことです。インターネットには、もちろんいい面も悪い面もありますが、これはきっといいことなのだと思います。

あ、今、ふと思いました。インターネットはシンクロニシティを増幅する装置なのかもしれません。


風のミランダ

Re: タイトルなし
t.ishikawaさんへ。

ありがとうございます。

ところで、ishikawaさん、筆不精なんですか。筆まめなかただと思っていました。
コメント通信は、かまえなくていいので、日常会話の延長なのかもしれませんね。

わたしは筆不精でも筆まめでもなく、ふつうですが、儀礼的な手紙やはがきがとても苦手です。どうしても紋切り型の文章になってしまうのです。いただく手紙はちょっとした心境などがうまく取り入れてあるのに、と思うと、自己嫌悪におちいります。

「インターネットはシンクロニシティの増幅装置」・・・わたしもそんな気がしてきました。

t.ishikawa

極度の筆無精です。年賀状は、もう何十年もまともに書いてません。

書くのは億劫ですが、お喋りは好きです。これは描くと言うより、お喋りに近いのでしょうね。ただ、お喋りはすぐに消えますが、これは残るので、ちゃんと考えて書かなきゃなあとは思います。思うのですが、考えると書けなくなるので、こうやってまた思いついたままコメントしてしまいました^−^;

もしかしたら、宇宙は無数の見えないシンクロニシティで満ちていて、インターネットの発達によって、人間はようやくその一端を覗けるようになったということなのかもしれません。

風のミランダ

Re: タイトルなし
t.ishikawaさんへ。

「天網恢恢疎にして漏らさず」ということばがありますね。天の網は粗いということだそうですが、漏らさないからには、そうとうに精妙で密な網だと思います。

インターネットウェブの発達は、そんな天のウェブと相似なのでしょう。

t.ishikawa

天のウェブかあ。なるほど、なるほど。
そういうことかもしれません。人間が創るものは、すべからく何かの模倣なのかもしれませんね。
うーん。ミランダさんの言葉は、インスピレーションの泉です。

風のミランダ

Re: タイトルなし
t.ishikawaさんへ。

そうおっしゃっていただけるのは、嬉しいのですが、わたしの独創ではありません。「宇宙のウェブ」ということばはスピリチュアル分野ではよく使われます。そういえば「天網恢恢・・・」ということばがあったな、と思いだしただけなんです。
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プロフィール

風のミランダ

興味の対象は演劇、映画、文学です。趣味は彫刻、写仏、乗馬など。何十年も生きてきて、話題盛りだくさん、といきたいところですが、あんがい狭い?