• 溶けておりまする
    あれれ・・・、 サンタ「不思議の国のおじさんがやってきて、サンタをさらっていく・・・」 サンタ「あおむけになって、チロリンコとおじさんに秋波を送るが・・・」 サンタ「どうも形勢が悪い。不安のあまり失神しそうだ・・・」・・・・・・・・。 サンタ「この悪夢から逃れる煙突はふたつある。空へ抜ける煙突と、次元のはざまへ抜ける煙突だ」 サンタ「空がカッピラいたぞ」 サンタ「花が誘う、...
  • 天女にあやされる
    道ばたの小石ひとつにも存在する意味がある、とは認識しながらも、えんえんと続く蒸し暑さに嫌気がさして、わたしはこんなんでいいのだろうか、とか、つまんない存在だなあ、とか、ぐちぐち思いしおれてベッドにはいった。すると、目を閉じたとたんに、天女があらわれた。といっても、薄闇のなかにぼうっとした線が浮きあがってきて、それが頭のてっぺんに大きな団子を3つのせた超古風な髪型の、ほかに色もないアニメのような顔に...
  • 映画『奇跡のリンゴ』
    映画『奇跡のリンゴ』(BS放送) (東谷山フルーツパークのリンゴ:アルプスおとめ)映画に原作がある場合は、たいてい原作のほうがいい、というのは、わたしが絵より文章に目がいく性分だからか。例外はある。国内の映画に限っていえば、『細雪』原作は、退屈で興味がもてなかった。三女が何回もお見合いをしたり、ロシア人の家でおよばれしたりなど、大阪のお嬢さんの日常の風景がえんえんと続く。お見合いをして帰る電車の...
  • 父のその後7;頭があたたかい
    今年の夏はながい。ずいぶん前からそうであるように、今年もすでに5月は夏だった。とくに7月は耐えがたいほどの蒸し暑さで、夕方の散歩では汗が全身をながれた。散歩には薄いレーヨンのガウチョパンツをはいていて、丈はくるぶしまであるけれど、風がとおる、ほとんどスカート(スカンツ!)のようなデザインなのに、なかは汗でとんでもないことになっていた。湿度が高いせいで、熱の逃げ場がない。この封印された熱気は、頭にの...
  • この夏の恋
    恋をした。薔薇のガブリエルに。ふっくらした白い花のなかほどが薄紫で、花弁の縁がふわふわと光に透ける羽のよう。恋をしたといっても、写真で見ただけなので、実物を見たわけではない。河本バラ園というブランドの薔薇で、2008年に作出された天使シリーズのうちのひとつだそうで。ほかには、ミカエル、ウリエル、ラファエルなどがある。作出された2008年は弟が他界した年なので、これはぜひとも育ててみたいと思う。が、...
  • 夏の日の沈む
    炎天の日のかげる頃である。公園の石段の隅に雀がうずくまっている。もしもし・・・。 雀「・・・」  サンタ「もしもし、どうかしましたか」雀「う、なにか暑苦しいやつが来たな」サンタ「もしもし、あんまり一箇所にいると、焼き鳥になりますよ」 サンタ「ねええ、焼き鳥になったら、もうしわけないけど、食べちゃいますよう」雀「うう、ろくろっ首めが」サンタ「うそですよう。サンタはやさしいから、焼き鳥...

プロフィール

風のミランダ

興味の対象は演劇、映画、文学です。趣味は彫刻、写仏、乗馬など。何十年も生きてきて、話題盛りだくさん、といきたいところですが、あんがい狭い?