• 映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』感想の補足 
    (あの映画がわからない、という方のための補足)討論で、最初に学生から提起されたのが、「他者とは何か」だった。三島が「サルトルの実存主義が嫌いだ」と発言したのは驚きだったが、考えてみれば、もっともなことだった。が、「他者」という言葉が出された以上、実存主義的枠組みから理解を始めねばならない。あの討論当時、わたしは中学生だったので、学生の間で流行った思想、哲学については本を通じて後追いで理解するしかな...
  • 映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』感想
    新型コロナの自粛期間中に、Facebookでは、あちこちで本の紹介のリレーが行われていた。紹介の冊数もルールも少しずつ違っていたなか、わたしが行ったリレーには「7日間ブックカバーチャレンジ」というタイトルがついていた。7冊の本の紹介をしたのだったが、わたしが選んだ7冊は、10代から20代にかけて読んだのがほとんどで、そのうちの1冊が、三島由紀夫の『豊穣の海』だった。「リベラル」が、日本では自由主義よりも社...
  • 『オン・ザ・ミルキー・ロード』エミール・クストリッツァ監督
    『オン・ザ・ミルキー・ロード』エミール・クストリッツァ監督、主演 2016年作品 (現在映画館で上映中)エミール・クストリッツァ監督といえば、1995年カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作品『アンダーグラウンド』との出会いが最初だった。以前、このブログで感想を書いた。↓(クリックすると開きます)アンダーグラウンド以来、エミール・クストリッツァの大ファンになった。が、ファンであっても、情報にうとく、...
  • 『嘆きの王冠〜ホロウ・クラウン〜』完結編=『リチャード三世』
     昔むかし、舞台で『リチャード三世』を観た。といってもたしか、そのときは観るに耐えず、第1幕で帰ってしまったと思う。 背景についての知識がなかったのがいちばんの原因だが、リチャードの極悪ぶりが単調だったせいもあるのか、今となってはよくわからない。 (リチャード三世)『シャーロック』では、超クールなホームズを演じたベネディクト・カンバーバッチである。それが、『リチャード三世』の冒頭では、画面の中...
  • 『ヘンリー五世』フランスへ攻め入る
     さて、父王の死によって、王の座についたヘンリー五世は、領有権を主張してフランスへ侵攻する。しかし、フランスの町を陥落したものの、イングランド軍は飢えと病で疲弊しきっていた。フランス軍は総力をあげて迎え撃つことになった。100年戦争中の1415年10月25日、アジャンクールの戦いである。 味方の軍勢5千人、対するフランス軍は5倍の2万5千人。戦いの前夜、ヘンリー五世は身分を隠して野営のテントを回り...

プロフィール

風のミランダ

興味の対象は演劇、映画、文学です。趣味は彫刻、写仏、乗馬など。何十年も生きてきて、話題盛りだくさん、といきたいところですが、あんがい狭い?