FC2ブログ

173鞍め:マチカネレツジツ;174鞍め:ゆず 「ジロリのお馬」

乗馬
03 /28 2018
『ジロリの女』という坂口安吾の小説がある。
読んだのか、読んでいないのか、記憶がない。が、変わった題なので覚えている。
人にジロリは珍しくないが、馬にジロリがあるのは最近知ったような気がする。ジロリ、とやられるとき、わたしは馬に知性を感じる。

ジロリを撮ることはできない。馬にジロリとやられるのは、もっぱら、わたしが馬上にいるときだから。
P3131451_convert_20180321134613.jpg 
これは、人参をもらうときのレッツ。こんなふうにニコッとして顔を傾ける。このうっとりした目。
P3131449_convert_20180321134534.jpg 
レッツ。↑
P3271462_convert_20180328203402.jpg 
ゆず。↑

馬の顔の区別がつかない、といわれることがある。並べればわかるかな。
レッツはほっそり顔のハンサム系。ゆずはちょっと詰まった顔の個性派。
レッツはビビリで咬みつく。ゆずはビビリではない。
レッツは人を怖がる。ゆずはマイペース。どういう基準でか、ゆずに嫌われ蹴られる人がいる。
レッツを嫌いな人は多い。反対に、ゆずはファンが多い。

わたしは、レッツに乗った回数が多いし、最初がレッツだったので、レッツには愛着がある。理屈なく好きだ。これが人間の男なら、こういう愛しかたは危ないと思う。でも、いいのよ、馬だから。

ゆずも最初の頃に乗った。おとなしくて乗りやすい印象。このあいだ、駈歩が5、6周続いてうれしかったので、ゆずも大好き。

3月13日 173鞍め
マチカネレツジツ(レッツ) O先生

O先生に教えていただくのはたまなので、今、何をやっていますか、と聞かれる。
わたし「巻き乗りと、駈歩です。馬の動きが悪いので、このあいだは調馬策でひととおり駈歩までやってから、フラットワークでした」

ということで、この日も最初、調馬策で。
軽速歩、駈歩、と、うまく動くので、調馬策なしのフラットワークへ。
とたんにレッツ、動かなくなった。前回は、調馬策のとき、K先生が合図してくださっていた。が、今日O先生は、合図していないとのこと。つまり、ちゃんとわたしのキャクの合図が効いていた、ということなんだけど、なんでフラットワークになると、合図が効かないのさ。

おまけにレッツ、ラチ沿いの草を食べ始めた。まずい、舐められてる。カンカンと蹴ってやるが、なかなかいうことを聞かない。
先生「手で引っ張っちゃダメです。蹴る、蹴る!」
頭を下げて草を食べているので、つい手綱を引いて頭をあげさせようとしてしまう。力一杯手綱を引いて、蹴る。

先生「手で引っ張るのは、どういう意味ですか」
わたし「あ、止まれ、ですね」
先生「そうです!」

手で引っ張るのは、止まれの合図。蹴るは、行けの合図。矛盾した合図を出していることになるから、手で引っ張っちゃダメなのだ。いま気がついた。
手を緩めて、蹴る。レッツ、嘘のように食べるのをあきらめて走り始めた。

軽速歩。
先生「立つときは、おへそが手の位置へ来るように」
なるほど。
が、いつものことだけど、キャクがうまく効かない。そのうちレッツが外方から顔をこちらに向けて、ジロリとやる。出ました、レッツのジロリ。「あのう、なんか変なんですけどね」という目をする。
ごめん、ごめん、レッツ、下手なわたしを許して。

先生「疲れませんか」
わたし「口が乾きました」暑い日だったのだ。
このひとことで、終わりになってしまった。駈歩までいかず、残念。

3月27日 174鞍め
ゆず K先生

最初からフラットワーク。
常歩は出るものの、なかなか軽速歩が続かない。
足が安定しない。
先生「かかとを垂直に下ろす、というより、斜め後ろに下ろすように。かかとが下りてないので、立つとき足が前へ流れてしまいます」

斜め後ろに、杭でも打ち込むつもりで、かかとを下ろす。お腹がフニャフニャの気がする。力がうまくはいらない。お腹が空いているのかな。筋肉がない感じ。けれど、そう意識すると、少しはマシになった。

巻き乗りは2回めになんとか成功。でも、急に曲がる、といわれる。そうです。余裕がないのです。
レッツを曲げるのは大変で、まだ成功していないような気がするけど、ゆずはレッツよりはマシ。

さて、軽速歩が続かなくて、速足を出そうとすると、駈歩が出てしまう。駈歩を速足に戻す練習。それもあまり決まらなくて、
あきれた先生「もう、駈歩でどんどん続けて」
しめた! 「駈歩のほうが楽ですう」ふ、ふ、ふ、楽ですう・・・。

左手前駈歩の次に、右手前で駈歩。
右手前のほうが駈歩が続く。
この間は5、6周回ったもんね、と思いながら、3周めを数えたところで、
先生「速足に落として」
うーん、もっと続けられたのに、残念。
それとも、どんどんスピードが出て危なっかしかったのかしら。

あ、そういえば、「ジロリのお馬」、ゆずもこの日、一度だけ外方からわたしをジロリと見たのだった。「なあんか、変だよ、きみ」って感じで。
P3271463_convert_20180328203443.jpg 
悲しそうな目でおやつをねだる、ゆず。
が、ゆずのこの悲しい独特の目の表情は、ただ上まぶたが少し重たい形をしているからにすぎない。

P3131461_convert_20180321134650.jpg 
3月13日のもみじ。
わたし「もみさんは、元気ですか」
K先生「うーん、まあこんなもんでしょう」
高齢のもみさん。モンちゃんのことがK先生のトラウマになっているかもしれない。

でも、もみさん、27日も元気でしたよ。もみさんは、頭が良くて、わたしのことをちゃんと覚えていてくれる気がする。

P3271468_convert_20180328221437.jpg 
K先生「今朝来たときはまだ咲いてなかったのに、いち日で咲いてしまいました」
わたし「まだハエがいなくて、いちばんいい季節ですね」
K先生「いちばんいいときは、1週間です」
・・・なんだか、悲しい響きがした。
P3271469_convert_20180328221520.jpg 
年年歳歳花相似たり
歳歳年年・・・

・・・最後までいわない。

コメント

非公開コメント

風のミランダ

興味の対象は演劇、映画、文学です。趣味は彫刻、写仏、乗馬など。何十年も生きてきて、話題盛りだくさん、といきたいところですが、あんがい狭い?