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鳥羽3:嵐の洗礼、九鬼の水軍太鼓

03 /12 2018
アシカショーの場所は屋根があったが、風が強くて雨が降りこんでいた。
アシカに近い席の人が、とちゅうで帰っていった。アシカが水に飛び込むそのはね返りでぬれるんじゃなく、どこに座っていても降りこむ雨で少しはぬれたのだけど。

水族館を出て、タクシー乗り場で待った。嵐だった。電話でタクシーを呼んだが、車がなくて配車できないといわれた。困った。どうしよう。白く煙る表通りを少し行った向こうに電車の駅が見えていた。そこまで歩くしかない。
歩きはじめたが、傘がさせないほどの強い風と雨だ。叔母と母は屋根のあるタクシー乗り場から出てこようとしない。

が、歩き始めるとすぐに、表通りから入ってくるタクシーがいた。空車だ。すぐに止めて、鳥羽駅まで行ってもらえるか聞いた。行くとのことで、ホッとする。(650円の距離なので)

駅でタクシーを降りる。土砂降りだ。何度もいうけど、傘なんかさせない。
ホテルからの迎えのバスを待つ。ピストン運転をしているので、どれだけ待てばいいのかわからない。バスの乗り場は屋根があってもないに等しい。すぐ横の雨風をしのげる階段付近に避難した。が、ここはシャッターが下りていて、バスが来るのが見えない。

傘をグシャグシャにしてしまった男の人が、「ひゃあ」といいながらはいってきた。「ほんと、すごい風やね」と叔母がいった。「ほんとやわ」と母がいう。
寒いし、ぬれたしで、泣きたくなる。と、携帯がなった。夫からで、「バスが来たよ」とのこと。
このときばかりは夫が天使に思えた。

ホテルのバスの運転手さん、「こりゃ台風とおんなじですわ」
すぐにバスを出してくれた。ダウンのコートがぬれ、ズボンの下の下着までぬれた。荷物の中もぬれた。
エアコンがあってよかったあ。


花火があるから、ということで、この日に来たのだが、当然花火などできる状態ではない。
ただ、神楽や太鼓の催しは予定どおりあった。

皇学館大学雅楽部の学生さんによる舞と演奏。↓

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蘭陵王


鳥羽九鬼水軍太鼓。
信長、秀吉に仕えた鳥羽の九鬼嘉隆が、戦のときに士気を鼓舞するために使ったという太鼓を、現代風にアレンジしたもの。法螺貝もあり、リズミカルな太鼓の音に圧倒された。
こんなのを聴かされたら、アドレナリンが奔出して、わけのわからないうちに戦場へ突進して行っちゃうな。

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この女性の気迫がすごく、バチさばきも華麗だった。

ずいぶん昔に、山の中の野外コンサートで喜太郎の大太鼓を聴いたことがあった。シンセサイザーの演奏なのだが、直径2メートルほどの大きな和太鼓もあったのだ。全身を打ちつけるように大太鼓に挑む後ろ姿の喜太郎の、お尻の動きがセクシーだった。
それにしても、あのときもこのときも、なぜ太鼓の音は涙腺をゆるませるのか。音の波に身体が解体されていき、時空を超えた場所へさらわれていく気がする。


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会場変わって、こちらは津の美里龍神太鼓。(津は三重県の県庁所在地)
こちらの太鼓のほうが大きい。演奏が始まると、大音響。近くにはとてもいられなくて、後ろのほうの席へ移動した。

(つづく)

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風のミランダ

興味の対象は演劇、映画、文学です。趣味は彫刻、写仏、乗馬など。何十年も生きてきて、話題盛りだくさん、といきたいところですが、あんがい狭い?