悲観、楽観に傾かず、水平飛行でまいります。上空、笑い、いささか寒うございます。お乗りのかたは、マフラー、手袋をお忘れなく。
眠い、しんどい、の状態が続いている。
疲れているのに、1時過ぎに寝るからだ。

最近は夜遅く寝ても朝は7時に目が覚める。それでもがんばって、8時半くらいまで寝ようとしている。そしてまた、がんばっていよいよベッドから起きあがる。

犬の散歩に行き、帰ってから朝食をとる。そのあと、眠い、しんどい、で目をあけていられなくなってまたベッドへ。

そんなときに、夫が、「テレビのお宝鑑定団で有元利夫の絵がでてるよ」と起こしにきた。(正確には「開運なんでも鑑定団【再】)
あ、そうですか、といって起きだすわけがない。わたしは気を失うほど眠いのだ。

それで、起きてから聞いたところ、
だされた作品は素描で350万の鑑定だったそうだ。

いや、そんなことはあまり重要ではない。
では、何がいいたいのかといえば、
有元利夫展を一昨日観にいったばかりだったのである。

もうずいぶん前に、彫塑教室の先輩に有元利夫の絵葉書をいただいたことがあった。6枚あるうち、好きなのを3枚選んでいいよ、といわれた。
そうして選んだなかの1枚が、つい先日新聞広告に載っていた。個展開催の広告だった。昔、絵葉書をいただいて有元に魅了されたわたしは、個展を観たいと願い続けていた。

ようやく本物に会える。

場所は三重県菰野町のパラミタミュージアム。
電車ででかけた。
湯の山温泉駅のひとつ手前の駅で降りた。
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有元利夫は昭和21年生まれ。東京芸大卒。在学中にイタリア留学でフレスコ画に衝撃を受け、岩絵の具を探究した、と経歴にある。
安井賞特別賞と安井賞を受賞。38歳で肝臓癌で亡くなった。画業10年。

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花びらが舞う、雲が浮かぶ、人物が浮いている、そんな絵が多いです、と有元は書く。
上へ、上へと向かう憧れ、浮遊感が好き。それはエクスタシーだから。・・・と、書いてあって、いたく共感した。(わたしはそれを至福といいたいけれど)

現実にはありえない景色のなかに、しばし佇む、浮遊する。
有元の絵はいつも人物がたったひとりだ。けれど、寂しさや不安は感じない。
不思議な感覚のなかにふわりと佇んでいる時間。

そういえば、有元の絵は、塗った岩絵の具を削ることで、剥がれたり朽ちたりした時間の経過を塗りこむことを意図したのだという。
まるでその後の短い彼の時間を知っていたかのように、彼は時間を絵のなかに塗りこめようとした、そんなふうに思えてくる。

パラミタミュージアムの常設には、
中村晋也の釈迦十大弟子などの彫刻、池田満寿夫の般若心経シリーズ(陶塑)などがある。
田舎の美術館で、観ていると、耳鳴りの音がうわんうわん聞こえてくるほど静かだ。
池田満寿夫の般若心経の陶塑曼荼羅の部屋は、濃密な気が充満していた。「気」とは何かを体感できる面白い空間だ。以前にも観たことがあるけれど、あれ、こんなにすごい気だったかな、と思った。忘れていただけなのかもしれない。

長い時間が圧縮されて現在に存在する、どこにもない次元、空間にいる、そんな感覚におそわれた1日だった。

で、これを書いていても、うーん、まだ眠い、今日はずっと半眼にしかならないぞ。
では、目の覚める写真を。

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今年の春に買った牡丹が咲いた。

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牡丹の手前に薔薇の蕾がいくつかある。オデュッセイアだ。うっふん、楽しみだな。

[2017/04/30 23:15] | 美術
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