悲観、楽観に傾かず、水平飛行でまいります。上空、笑い、いささか寒うございます。お乗りのかたは、マフラー、手袋をお忘れなく。
4月15日、東京へギリシャ悲劇『エレクトラ』を観にいった。
観劇後、渋谷で暁斎展を観ようと思っていた。が、前日、天気予報で「夕方に雷雨がある」と何度も脅かすので、新幹線が止まったら嫌だと思い、観劇後はまっすぐに帰るつもりだった。

実際、まっすぐ帰ったのだ。天気はよさそうだったけど。
でも、暁斎展は観た。
この日、なにを勘違いしたのか、うっかり1時間早く家をでてしまったのだ。しかも電車に乗るタイミングがよすぎて、名古屋駅に着いたのは、新幹線に乗る予定の2時間前だった。

思わず時計を見直した。いくらなんでも2時間名古屋で潰すのは馬鹿げている。指定を変更して、すぐに新幹線に乗った。
予定では、名古屋駅で弁当を買って、新幹線の中で食べるつもりだった。品川に着くのは11時頃。ああ、またひとりで店を探して食べるのか。気が重いなあ。

まあしかし、ひとりで新幹線の中で黙々と食べるのもまた勇気のいることではある。
まわりでは、食べている人がけっこういたが。
(帰りは、まったく見かけなかった。どうなってんのか)

さて、うっかり時間をまちがえたので、観劇前に2時間余裕ができた。これ、渋谷で降りて、文化村ミュージアムの暁斎展を観にいけ、ということでしょ。はいはい、行きますよ。うれしいな。

念のため文化村ミュージアムまでの行程を印刷したのを持ってきていた。スマホがあってもまだこんなアナクロなことをやっている。けれど、それがとても役にたった。

渋谷でハチ公を探した。ハチ公を見るのはええっと、うん10年ぶり・・・か。
まだ独身の頃だ。あの日と同じように、やっぱり人だかりが。でも、昔見たときのほうが、もっと人だかりだった気がする。
迷子になるといけないから、手をつないだんだ。
なつかしい道玄坂。

でも、今日は1本筋違いの文化村通りを行く。もう大人だからね、ひとりだよ。

とちゅう何度か店にはいろうか迷い、迷いながら東急デパートまで来た。デパートのレストランならまちがいないわ。
と、思って8階のレストラン街にあがってびっくり。値段が高い。

あがっちゃったから、地上に引き返すのもめんどうだ。覚悟を決めるしかない。
あ、中国料理店が空いていそう。でも、値段が高いところでトイレを我慢してはいるのはひどくもったいない。まずはトイレへ。そこで、決めた。お寿司を食べようと。

2年前に代々木八幡で、ひとりで食べたのもお寿司だった。けれど、ここは価格が倍だ。代々木八幡は安かったな。東京の相場はぜんぜんわからないよ。

カウンター席しか空いていなくて、いちばん端っこに案内された。メニューの中のいちばん安いのを注文した。しばらくして、子供ふたりを連れた女性がふたりはいって来て、隣にすわった。今日のおすすめコースと、単品をいくつか注文していた。常連さんかしら。
お金持ちなんだろうな。高そうな腕時計をしているし。

ネタに鯛があった。今の時期だと桜鯛? ううん、おいしいけど、淡路島で食べた桜鯛は絶品だったな。
それにしても、東京って、マグロがおいしい。コクがある。関西人の好みは鯛、東京人はマグロっていうけど、その土地でおいしいからそうなるんだろうな。

と、まあ、味わうことは味わって、急いで店をでた。ひとりだと落ち着かない。慣れなくちゃ、ひとりに。

東急デパートにくっついて、文化村ミュージアムがある。
はいってもすぐにはわからなくて、案内所で場所をたずねた。地下1階ですって。

あ、有名なシアターコクーンって、ここなのね。大竹しのぶが出演している。いつか来る機会があるかも。そのときは迷わないで来られるわ。カンニングペーパーなしでもね。

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(チラシ)賑やかで楽しい構成だ。

河鍋暁斎は江戸末期から明治の初めの画家である。風刺画や滑稽みのある絵は北斎漫画を思わせる。北斎は88歳まで生きたが、暁斎は59歳で亡くなった。
ちなみに、暁斎は「きょうさい」と読む。知らなかった。ずっと、「ぎょうさい」だと思っていた。茨城が「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」というのと同じね。最初に読みを教えてくれた人がまちがっていたのよ、きっと。

(以下、カタログより部分抜粋)
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(百鬼夜行図屏風)
fullsizeoutput_540_convert_20170417111629.jpeg(鬼を蹴り上げる鍾馗)

 fullsizeoutput_541_convert_20170417111702.jpeg(五聖奏楽図)

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(大黒恵比寿 宝の蔵)

作品の点数が多くてどれを紹介していいのか悩む。
百鬼夜行の鬼の顔など、どうしてこんな奇想天外な顔を思いつくのかと、おかしいし、鬼を蹴り上げる鍾馗(しょうき )も躍動感が見事。
磔刑のキリストは左手に扇子、右手に鈴を持ち、その下では神武天皇、釈迦、老子、荘子が楽器を奏でている。うふ、変なの。

大黒と恵比寿は宝の蔵で、そろばんを弾いてにんまりしているの。あはは。

ごめんなさい。暁斎展は16日で終わりました。でも、この後各地を回ります。観て損はしません。春画もアリマス。

高知県立美術館 4月22日〜6月4日
美術館「えき」KYOTO 6月10日〜7月23日
石川県立美術館 7月29日〜8月27日

あ、そうそう、暁斎展の会場をでて、渋谷の駅へ戻るとちゅう、じいさんにナンパされた。渋谷って、そういうところなんですか。
女の格好しているなら、誰でもいいのね。

はい、わたし、知らない男性とお茶を飲む余裕はありません。人生、急ぎます。

次回は『エレクトラ』の感想です。書けるかな・・・。








[2017/04/17 12:25] | 美術
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