悲観、楽観に傾かず、水平飛行でまいります。上空、笑い、いささか寒うございます。お乗りのかたは、マフラー、手袋をお忘れなく。
12月8日、すでに京都での紅葉の見頃は過ぎていた。紅葉の名所のライトアップも数日前に終わっている。
しかし、そんななかでも妙心寺、下鴨神社の糺の森(ただすのもり)、東寺はまだ見頃だということで、下鴨神社へ行くことにした。

母に聞いた。
「バスだと、停留所から近いけど、タクシーで行くかどうする?」
母「タクシーのほうがいい」

驚いた。ケチな父がいなくなると、母はケチでなくなるのだ。
あるいは、父が病院や施設にいた10か月のあいだに、タクシーを使い慣れてしまったのかもしれない。それに、あのブカブカの靴ではね。
京都駅のコインロッカーに荷物を置き、タクシーで下鴨神社へ。

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下鴨神社、糺の森の入り口近くで。
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舞殿の右に見える小さな庵は、
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鴨長明の方丈庵。

鴨長明は、この神社の禰宜の家系だ。50歳の頃、下鴨神社の摂社河合社の禰宜になろうとしたが、 なれず、落胆のあまり出家したとのこと。没年が1216年だから800年経つ。
経歴をざっと眺めると、和歌では認められたけれど、不遇な生涯である。

不遇であればこその、方丈記。ううん、なんだかなあ、とため息がでまする。

タクシーで、三十三間堂へ向かう。
鴨川沿いに南下。とちゅう、先斗町で「歌舞練場」と看板がでているのを発見。
わあ、わたし、来月はあそこで歌舞伎を見るの。

「このあいだの先斗町の火事」と、タクシーの運転手さん。
そうだ、新宿のゴールデン街と、先斗町と、どちらも似たような場所で、たて続けに火事があったと記憶している。

「火鉢で火をおこすのに、ふつうは団扇であおぎますわな。それを、若いもんが、たくさん火鉢を並べておいて、いっぺんにやったろと思ってか、扇風機を使ったそうなんですよ」

あ、そりゃダメだ。でも、延焼がなくてよかった。

三十三間堂へはいる直前に、運転手さんが、血染めの天井があるのはあそこですから、と教えてくれた。いや、もうそんな物騒なものは結構ですがな。

その日12月8日は、釈迦が悟りを開いた日である。(旧暦の12月8日)
いや、全然知らなかった。本堂では、それを記念した成道会(じょうどうえ)の真っ最中だった。
左右に500ずつの千手観音像がある本堂中央の中尊を前にして、読経が行われる。1001体の観音像はただでさえ圧巻なのに、読経がくわわり、もうもうと線香の煙があがって、雰囲気がなみたいていではない。

ふと母を見ると、居並ぶ像から遠く離れて、壁際を歩いていた。たいていの人は像を間近で観ようと柵に沿って歩くんだけどね。

あら、おかあさん、ここ、興味なかったかしら。

京都から帰った翌日、どこがいちばん良かったか聞くと、「どこも良かったけれど、三十三間堂が特に良かった」と、どこかの王女のような模範的な答えだった。

(つづく)






[2016/12/20 23:50] |
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scheherazade
同じ日に、京都にいたんですねえ。この日は確か、祇園のあたりを電動自転車で走ってました^−^;
 成道会は知りませんでしたが、そういえば宿の近所の小さなお寺の境内に市が立ってました。毎月8日に市が立つと言ってたけど、成道と何か関係があるのでしょうか。山椒を買ったら、おまけに山椒の種を貰いました。ちなみに山椒は北山産で、ものすごく香りが鮮烈で、あんな強い香りの山椒は山椒フリークの僕の人生でも初めてです。カバンを開けるたびに香りがあたりに立ちこめ、幸せな気分になりました。毎日何かしらにかけて使ってます。

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Re: タイトルなし
風のミランダ
scheherazadeさん、こんにちは。驚きのコメントありがとうございます。v-254
 
同じ日に1キロ圏内の近さでいたのですね。
山椒フリークに、あんこフリーク、確か生姜フリークも。まだまだありそうですね。お名前に口が3つありますものね。(^ ^)
山椒は、何度か苗を買ってきて庭に植えましたが、いつも、いつのまにか消えていました。田楽に生の葉っぱをのせようと思ったのですが、願い叶わずです。山椒の粉は、イワシのつみれを作るときに欠かせません。

昨日はブログの記事を書きあげたのが遅かったので、翌日すっきりした頭で文章をチェックしてアップしようかとも思いました。が、書いちゃったのだから、いいや、もう大したことは書いてないし、と思ってあんな時間にアップしたのでした。お役に立てて嬉しいです。



Re: タイトルなし
風のミランダ
sheherazadeさんへ

そういえば、その日、鴨川沿いの道、南座を過ぎて少し行ったあたりで、前を走っていた自転車の男性が、眼鏡をケースごと落としたので、その男性が眼鏡を拾う間、わたしたちの乗ったタクシーは止まって待っていたのです。なんで眼鏡がケースごと飛んだんだ? と、思って見ていました。あとで意味付けすることができますね。「自転車」に注意!



scheherazade
実よりも、葉を使うということは、名古屋も関東文化圏ということでしょうか。そういえば昔、岐阜の友人が岐阜は関東文化だと言っていました。ちなみに山椒売りの女性によれば、山椒が育つのは、日当たりが悪くて、雨水のよくかかる場所だそうです。苗を買ったときに聞いたかもしれませんが、ご参考までに……。京都の移動は自転車が快適だということに最近気づき、京都に着いたらまず自転車を借りるようになりました。事故に気をつけます^−^



Re: タイトルなし
風のミランダ
scheherazadeさんへ

山椒は日陰で水が必要なんですね。ありがとうございます。水やりを怠っていました。
ところで、山椒の葉は、名古屋の店で豆腐の味噌田楽に小さなものがのっているくらいで、他では見かけないように思います。イワシのつみれに使うときは、実を粉にしたものを調味料として使います。
名古屋は関東文化圏だとは思います。餅は四角で、うどんの汁は普通の醤油の色。だしは、昆布もカツオも両方使います。店の味は濃いめで関東風。
ただ、うなぎは蒸さないので、関西風。蕎麦が好きかうどんが好きかと言われたら、その時の気分。(わたしはうどんを選ぶことが多い)
名古屋も昔は、商売人は「おおきに」ともいっていたようです。昔は、武家町に限っては、京風の言葉が残っていたようです。

岐阜は場所によって名古屋弁だったり関西風だったり、その他だったり、まちまちです。案外ドラゴンズファンではなく、ジャイアンツファンが多かったりします。

京都は自転車が便利。確かに。京都はそんなに大きな町ではない、というのが今回の発見でした。そうですね、自転車の時は事故にお気をつけくださいね。



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同じ日に、京都にいたんですねえ。この日は確か、祇園のあたりを電動自転車で走ってました^−^;
 成道会は知りませんでしたが、そういえば宿の近所の小さなお寺の境内に市が立ってました。毎月8日に市が立つと言ってたけど、成道と何か関係があるのでしょうか。山椒を買ったら、おまけに山椒の種を貰いました。ちなみに山椒は北山産で、ものすごく香りが鮮烈で、あんな強い香りの山椒は山椒フリークの僕の人生でも初めてです。カバンを開けるたびに香りがあたりに立ちこめ、幸せな気分になりました。毎日何かしらにかけて使ってます。
2016/12/21(Wed) 00:31 | URL  | scheherazade #fWRVdsCY[ 編集]
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2016/12/21(Wed) 00:45 |   |  #[ 編集]
Re: タイトルなし
scheherazadeさん、こんにちは。驚きのコメントありがとうございます。v-254
 
同じ日に1キロ圏内の近さでいたのですね。
山椒フリークに、あんこフリーク、確か生姜フリークも。まだまだありそうですね。お名前に口が3つありますものね。(^ ^)
山椒は、何度か苗を買ってきて庭に植えましたが、いつも、いつのまにか消えていました。田楽に生の葉っぱをのせようと思ったのですが、願い叶わずです。山椒の粉は、イワシのつみれを作るときに欠かせません。

昨日はブログの記事を書きあげたのが遅かったので、翌日すっきりした頭で文章をチェックしてアップしようかとも思いました。が、書いちゃったのだから、いいや、もう大したことは書いてないし、と思ってあんな時間にアップしたのでした。お役に立てて嬉しいです。

2016/12/21(Wed) 12:47 | URL  | 風のミランダ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
sheherazadeさんへ

そういえば、その日、鴨川沿いの道、南座を過ぎて少し行ったあたりで、前を走っていた自転車の男性が、眼鏡をケースごと落としたので、その男性が眼鏡を拾う間、わたしたちの乗ったタクシーは止まって待っていたのです。なんで眼鏡がケースごと飛んだんだ? と、思って見ていました。あとで意味付けすることができますね。「自転車」に注意!
2016/12/21(Wed) 13:03 | URL  | 風のミランダ #-[ 編集]
実よりも、葉を使うということは、名古屋も関東文化圏ということでしょうか。そういえば昔、岐阜の友人が岐阜は関東文化だと言っていました。ちなみに山椒売りの女性によれば、山椒が育つのは、日当たりが悪くて、雨水のよくかかる場所だそうです。苗を買ったときに聞いたかもしれませんが、ご参考までに……。京都の移動は自転車が快適だということに最近気づき、京都に着いたらまず自転車を借りるようになりました。事故に気をつけます^−^

2016/12/21(Wed) 23:44 | URL  | scheherazade #fWRVdsCY[ 編集]
Re: タイトルなし
scheherazadeさんへ

山椒は日陰で水が必要なんですね。ありがとうございます。水やりを怠っていました。
ところで、山椒の葉は、名古屋の店で豆腐の味噌田楽に小さなものがのっているくらいで、他では見かけないように思います。イワシのつみれに使うときは、実を粉にしたものを調味料として使います。
名古屋は関東文化圏だとは思います。餅は四角で、うどんの汁は普通の醤油の色。だしは、昆布もカツオも両方使います。店の味は濃いめで関東風。
ただ、うなぎは蒸さないので、関西風。蕎麦が好きかうどんが好きかと言われたら、その時の気分。(わたしはうどんを選ぶことが多い)
名古屋も昔は、商売人は「おおきに」ともいっていたようです。昔は、武家町に限っては、京風の言葉が残っていたようです。

岐阜は場所によって名古屋弁だったり関西風だったり、その他だったり、まちまちです。案外ドラゴンズファンではなく、ジャイアンツファンが多かったりします。

京都は自転車が便利。確かに。京都はそんなに大きな町ではない、というのが今回の発見でした。そうですね、自転車の時は事故にお気をつけくださいね。

2016/12/22(Thu) 10:57 | URL  | 風のミランダ #-[ 編集]
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2016/12/23(Fri) 00:38 |   |  #[ 編集]
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