悲観、楽観に傾かず、水平飛行でまいります。上空、笑い、いささか寒うございます。お乗りのかたは、マフラー、手袋をお忘れなく。
4月25日 157鞍め
もみじ  K先生

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ひと月ぶりにもみじ。この日はわたしの前にもみじに乗られた I さんが、もみじの輝かしい過去を教えてくださった。(写真の手だけ見えているのが I さん)
もみじの競走馬時代の名前は、スルーザファイター。でも、その話はあとで。

この日も調馬策なしで最初からフラットワーク。
動きはいいが、何か重い。軽速歩のキャクを効かせるのが大変だ。若いふじやアイビーとは勝手が違う。やっともみじに乗れたのに、贅沢なことをいうね。

巻き乗り。
速足をだそうとすると、駈歩になってしまう。こういうときは、手で止めてはいけない、速歩のリズムを足で知らせる、ということだ。それをどうやればいいのか、具体的にはわからないけれど、何となくそんなふうな意識でいたら、駈歩から速足になってくれた。

巻き乗りは、だんだんできるようになっていく。この日は巻き乗りの円の真ん中で静止させる、という課題もあった。ともかく、外方の押し手綱が大事!  軸足を意識。

駈歩。
わたしが得意の左手前から。
キャクにうるさいもみさんは、跳ねたり、耳を伏せたりして怒る。かかとがほんの少し馬体に触るだけでも、ムッとして、止まってしまう。
かかとをさげて、が重要課題だ。

右手前は左手前より続かない。それどころか、鞍の上でお尻がパンパン跳ねてしまう。わたしのお尻をおろすタイミングが少し遅いのだそうで。
他の馬で駈歩を練習すると、馬が変わったときにタイミングがあわないのよね。
お尻をおろすといっても、立つ座る、をしているわけじゃないから、タイミングをどう合わせるのかわからない。ただ、意識をそのように持っていくだけ。

最後のほうになって、やっとキャクの位置がわかる。つまり、ふくらはぎの上のほう、力瘤ができるあたりだ。わかる、というより、身体が思いだした。やっとうまくいきかけて、レッスン終了の時間。いつも、いつもそうなんだ。

駈歩のとき、隣の馬場のバイオレットがやはり駈歩で近づいてきて、もみじが驚いて急な動きをしたのが 何度かあった。ほとんど無意識に内側へ開き手綱をした。先生が「身体を起こして、起こして!」
ふう、止まってくれた。もみじが驚くなんて、びっくりだ。

右手前駈歩で、手があがる、膝があがる。だからよけいお尻が跳ねる。これ、わたし、怖いからなのよね、ということに気がついた。駈歩の勢いがよくて怖いから、途中で身体がすくんでしまい、手が、膝があがるのだ。・・・慣れるしかないね。

さて、もみさん、かつてのスルーザファイターさん。
輝かしい過去をご披露するわね。

あ、その前にエピソードを。
I さんと S さんは、先日名古屋競馬で個人冠協賛レースに応募された。つまり、おふたりは4月13日のもみじの誕生日に、「もみじ号25歳バースデー記念」というレースの主催者になられたのだ。

パドック中継では、司会者と解説者が、スルーザファイターを覚えていて、ちょっとしたエピソードも披露したそうで。
20年も前のことなのに、覚えていてくれたんだね、もみさん、偉いね、よかったね、と胸が熱くなった。

記念に4桁の数字をいれたゼッケンをもらえるそうで、I さんたちがいれたのは、「7156」というスルーザファイターの戦歴だった。
つまり、(1着)7回、(2着)1回、(3着)5回、(着外)6回、だそうで。

データを見ると、当時、名古屋競馬で、たて続けに1着を記録している。人気もそのとき、たて続けに1位だった。

さて、7151のゼッケンを持ち帰った I さん、もみじにつけて記念撮影をされた。もみじには訳がわからないだろうけど、もみじへの賞賛と愛情のあふれるエピソードだ。

いつまでも元気で長生きしてほしい、と中継した司会者と解説者がいったそうだ。
本当に、そうだね、もみさん、みんなそう思っているよ、元気で長生きしてね。

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満開の八重桜を背景に、もみさん。

( I さんのお話とブログに載せられた記事を参考に書きました。I さん、ありがとうございました)

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定点観測。先週と微妙に違う景色。

  









[2017/04/26 13:30] | 乗馬
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このところ夕方の散歩で、あの世かと思うほどの光景に出会う。
4月22日 森林公園の西。
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4月23日  市民公園。
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イノブタにでくわした場所では、遊ぶ子供も散歩する人もいなくなった。この写真はイノブタのいる場所よりも西のほう。八重桜の下に白いものが見える、それは・・・、

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スタンダード・プードル。

4月25日  森林公園。
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連日の公園散歩で、サンタは大喜び。

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ぼんぼりのような花の上の葉っぱが天使の羽のよう。

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枝垂れ桜の花はもう終わり頃だが、

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フジが咲きはじめた。濃厚な匂いが漂っている。


[2017/04/25 21:07] | 散歩・旅(近場)
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4月19日 156鞍め
ビーズニーズ  K先生

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ソメイヨシノはほとんど散ってしまった。
かわりに八重桜が咲きはじめた。

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朝のうち雨が降ったせいか、午後になっても風が冷たい。

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ひさしぶりのビーちゃんは元気だった。
ビーちゃんのひたいの白い星はほんと不思議、ゆらゆらと光線を放っているみたい。

この日ははじめから調馬策なしのフラットワーク。
K先生の鞍がついていたから、先生があらかじめ乗って調整してくださったようだ。それほど苦労せずに軽速歩ができる。スピードもまあまあでる。

巻き乗りはわたしの得意の右手前はできる。苦手の左手前がどうしてもできない。騎座を左において左足を軸にするんだけど、騎座の左がどこにあるのかわからなくなってしまう。

しかたがないので、駈歩の練習に。
たしかわたしの得意の右手前で2周くらい続いたんじゃないかな。
苦手の左手前はすぐに止まってしまうけど。

先生「かかとをおろして。膝をそんなに曲げないで!」

あ、そうか、膝を曲げてしまっているのか。だから膝があがる。かかとがおろせないのね。

左手前で。
先生「左の親指側に重心かけて」

左の親指が意識できない。

先生「親指のつけねです」

どうも左は、膝から下が消えているような感覚。いつも、いつもそうなのだ。

脚、キャク! キャーク! と、先生が走りについてきて叫ぶ。いつもより、キャーク! 
の声が大きかった。
わたしも必死。

駈歩の後、もういちど苦手の左手前の巻き乗りをした。
駈歩の勢いがついているので、まあまあ成功。
この時、ようやく左足の感覚がわかった。遅いのよね、いつも最後にわかる。

先生「乗馬は特殊な身体の使いかたをするので、馬に乗ることでしか練習できないんですよね。でもまあ、何にしても、ここまで順調に進んできてますよ」

うふ。
ビーちゃんで、こんなに駈歩が続いたのは初めてかな。
毎週休まずに騎乗できるといいんだけど、むずかしいな。

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ありがとう、ビーちゃん。
ありがとうございます、K先生。






[2017/04/22 16:00] | 乗馬
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『エレクトラ』

世田谷パブリックシアター(4月15日)

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白石加代子、高畑充希

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横田栄司、中嶋朋子、村上虹郎、麿赤兒、仁村紗和


原作:アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデス「ギリシャ悲劇より」

上演台本:笹部博司

演出:鵜山仁


高畑充希:エレクトラ

村上虹郎:オレステス

中嶋朋子:イピゲネイア

横田栄司:アイギストス/神官

仁村紗和:クリュソテミス

麿赤兒:アガメムノン/老人/アポロン/トアス王

白石加代子:クリュタイメストラ・アテナ


(あらすじ)

 ギリシャ軍の総司令官アガメムノンは、長女イピゲネイアを生贄としてさしだすことで、トロイ戦争を終結させた。が、帰還したアガメムノンは、妻クリュタイメストラとその愛人アイギストスに殺される。

 次女エレクトラは父の仇を討つために弟オレステスとはかり母クリュタイメストラとその愛人を殺す。

 死刑を宣告されたオレステスは故郷を追放され、生贄にされる直前に長女のイピゲネイアに邂逅する。イピゲネイアは生贄にはならず、生贄を祀る役割をあてられて生きていたのだった。長女と弟は故郷に戻り、エレクトラとともに、アテナ女神の降臨にあい、教えと導きを受けるのだった。


(舞台)

 下手に生演奏装置がある。コロスはない。


(感想)

 アガメムノンの殺害からはじまる舞台は、その後、母と姉妹のセリフによって状況が説明された。セリフが長い、というギャグが一箇所あったが、たしかに、特に導入部での長いセリフで状況を知ることになるのは少々つらい。が、状況がわかってくる頃には、行方知れずだった弟のオレステスが戻り、物語に動きがでてきたように感じられた。

 父を殺害した母を殺そうとするエレクトラの懊悩は、ハムレット的であると感じ、いや、ハムレットの懊悩の源泉はエレクトラなのだと思い至る。2000年前のエレクトラ、500年前のハムレット、その激情と苦悩の塊が時を経て現在という時間になだれこんでいる、その凄まじい力を感じることが快感だ。

 1幕の最後に殺されたクリュタイメストラが黄泉の国で復活し、復讐の女神を煽る。激情の塊の噴出。そのおどろおどろしい祝祭的演出が楽しかった。


 2幕めで、死んだはずのイピゲネイアが登場し、物語は新たな展開を迎える。最後はアテナ女神の降臨で終わるのだが、このような説諭の結末でカタルシスをあじわうには、ギリシャ的世界観に馴染みがあったほうがいいかもしれない。


 アテナ女神はいう「わたしたちは人にまぼろしを見せるのです。人はその中で苦しみ、悩み、愛する、それでいいのです。それが自然なのです」 

 また、「復讐に復讐をかさねていく憎しみの連鎖は絶たねばならない」というセリフもあり、現在の社会情勢とかさなるところが不気味で身近に感じられた。


 白石加代子と対峙するエレクトラの高畑充希がすばらしい。最初の一声で魅了された。その透明感のある強い声と、時にはコミカルに、多様に表現できる器量がすごい。

 また、イピゲネイア中嶋朋子の17年におよぶ孤独と苦しみの独白が胸を打った。

 

 ギリシャ悲劇だからむずかしい、という声をまわりで耳にした。聞き慣れない名前がそう思わせるところはあるだろう。が、たしかに、例えば最近観た平幹二朗の『王女メディア』に比べると、終盤一気にクライマックスという構造ではない。コロスもない。エレクトラとオレステス、イピゲネイアとオレステスの、長い対話に動的な力を持ちこむ構造といえるので、ストーリーの流れ自体によるカタストロフィの効果がむずかしいという気がした。

 

 が、ともかく完成度が高く可能性を感じさせる高畑と、感性鋭く深い感情の表現にたける中嶋が印象的だった。白石加代子と麿赤兒のふたりの怪物(=神!)の妙味はいうまでもなく、ほかの役者の熱演もあって、心地よく楽しめる舞台だった。


(注:セリフは記憶によるもので、細かい表現は違うかもしれません)


[2017/04/20 21:00] | 演劇
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4月15日、東京へギリシャ悲劇『エレクトラ』を観にいった。
観劇後、渋谷で暁斎展を観ようと思っていた。が、前日、天気予報で「夕方に雷雨がある」と何度も脅かすので、新幹線が止まったら嫌だと思い、観劇後はまっすぐに帰るつもりだった。

実際、まっすぐ帰ったのだ。天気はよさそうだったけど。
でも、暁斎展は観た。
この日、なにを勘違いしたのか、うっかり1時間早く家をでてしまったのだ。しかも電車に乗るタイミングがよすぎて、名古屋駅に着いたのは、新幹線に乗る予定の2時間前だった。

思わず時計を見直した。いくらなんでも2時間名古屋で潰すのは馬鹿げている。指定を変更して、すぐに新幹線に乗った。
予定では、名古屋駅で弁当を買って、新幹線の中で食べるつもりだった。品川に着くのは11時頃。ああ、またひとりで店を探して食べるのか。気が重いなあ。

まあしかし、ひとりで新幹線の中で黙々と食べるのもまた勇気のいることではある。
まわりでは、食べている人がけっこういたが。
(帰りは、まったく見かけなかった。どうなってんのか)

さて、うっかり時間をまちがえたので、観劇前に2時間余裕ができた。これ、渋谷で降りて、文化村ミュージアムの暁斎展を観にいけ、ということでしょ。はいはい、行きますよ。うれしいな。

念のため文化村ミュージアムまでの行程を印刷したのを持ってきていた。スマホがあってもまだこんなアナクロなことをやっている。けれど、それがとても役にたった。

渋谷でハチ公を探した。ハチ公を見るのはええっと、うん10年ぶり・・・か。
まだ独身の頃だ。あの日と同じように、やっぱり人だかりが。でも、昔見たときのほうが、もっと人だかりだった気がする。
迷子になるといけないから、手をつないだんだ。
なつかしい道玄坂。

でも、今日は1本筋違いの文化村通りを行く。もう大人だからね、ひとりだよ。

とちゅう何度か店にはいろうか迷い、迷いながら東急デパートまで来た。デパートのレストランならまちがいないわ。
と、思って8階のレストラン街にあがってびっくり。値段が高い。

あがっちゃったから、地上に引き返すのもめんどうだ。覚悟を決めるしかない。
あ、中国料理店が空いていそう。でも、値段が高いところでトイレを我慢してはいるのはひどくもったいない。まずはトイレへ。そこで、決めた。お寿司を食べようと。

2年前に代々木八幡で、ひとりで食べたのもお寿司だった。けれど、ここは価格が倍だ。代々木八幡は安かったな。東京の相場はぜんぜんわからないよ。

カウンター席しか空いていなくて、いちばん端っこに案内された。メニューの中のいちばん安いのを注文した。しばらくして、子供ふたりを連れた女性がふたりはいって来て、隣にすわった。今日のおすすめコースと、単品をいくつか注文していた。常連さんかしら。
お金持ちなんだろうな。高そうな腕時計をしているし。

ネタに鯛があった。今の時期だと桜鯛? ううん、おいしいけど、淡路島で食べた桜鯛は絶品だったな。
それにしても、東京って、マグロがおいしい。コクがある。関西人の好みは鯛、東京人はマグロっていうけど、その土地でおいしいからそうなるんだろうな。

と、まあ、味わうことは味わって、急いで店をでた。ひとりだと落ち着かない。慣れなくちゃ、ひとりに。

東急デパートにくっついて、文化村ミュージアムがある。
はいってもすぐにはわからなくて、案内所で場所をたずねた。地下1階ですって。

あ、有名なシアターコクーンって、ここなのね。大竹しのぶが出演している。いつか来る機会があるかも。そのときは迷わないで来られるわ。カンニングペーパーなしでもね。

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(チラシ)賑やかで楽しい構成だ。

河鍋暁斎は江戸末期から明治の初めの画家である。風刺画や滑稽みのある絵は北斎漫画を思わせる。北斎は88歳まで生きたが、暁斎は59歳で亡くなった。
ちなみに、暁斎は「きょうさい」と読む。知らなかった。ずっと、「ぎょうさい」だと思っていた。茨城が「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」というのと同じね。最初に読みを教えてくれた人がまちがっていたのよ、きっと。

(以下、カタログより部分抜粋)
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(百鬼夜行図屏風)
fullsizeoutput_540_convert_20170417111629.jpeg(鬼を蹴り上げる鍾馗)

 fullsizeoutput_541_convert_20170417111702.jpeg(五聖奏楽図)

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(大黒恵比寿 宝の蔵)

作品の点数が多くてどれを紹介していいのか悩む。
百鬼夜行の鬼の顔など、どうしてこんな奇想天外な顔を思いつくのかと、おかしいし、鬼を蹴り上げる鍾馗(しょうき )も躍動感が見事。
磔刑のキリストは左手に扇子、右手に鈴を持ち、その下では神武天皇、釈迦、老子、荘子が楽器を奏でている。うふ、変なの。

大黒と恵比寿は宝の蔵で、そろばんを弾いてにんまりしているの。あはは。

ごめんなさい。暁斎展は16日で終わりました。でも、この後各地を回ります。観て損はしません。春画もアリマス。

高知県立美術館 4月22日〜6月4日
美術館「えき」KYOTO 6月10日〜7月23日
石川県立美術館 7月29日〜8月27日

あ、そうそう、暁斎展の会場をでて、渋谷の駅へ戻るとちゅう、じいさんにナンパされた。渋谷って、そういうところなんですか。
女の格好しているなら、誰でもいいのね。

はい、わたし、知らない男性とお茶を飲む余裕はありません。人生、急ぎます。

次回は『エレクトラ』の感想です。書けるかな・・・。








[2017/04/17 12:25] | 美術
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